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【ハンタウイルスとは】感染症の感染経路はネズミ!日本での症例は?

   

こんにちは。NALです!

今回は『ハンタウイルス』を取り上げます。

9月6日、米カリフォルニア州のヨセミテ国立公園で野生ネズミが媒介するハンタウイルスに感染して肺症候群で死亡する観光客が3人となった。写真は米保健当局が提供したハンタウイルス(2012年 ロイター)

9月6日、米カリフォルニア州のヨセミテ国立公園で野生ネズミが媒介するハンタウイルスに感染して肺症候群で死亡する観光客が3人となった。写真は米保健当局が提供したハンタウイルス(2012年 ロイター)

このハンタウイルスですが、医学会では既にその存在が広く知られています。
しかし、このウイルスの詳細が判明したのは1990年代と極めて最近のことなのです。

ただし、ハンタウイルスはそれ以前から確実に存在していました。

このハンタウイルスに感染した場合、急性かつ高熱を特徴とする疾患を引き起こします。

原因が特定されていなかった時代には、この病は「謎の奇病」として多くの人間を恐怖のどん底に叩き落としたのです。

現代ではウイルスの特定がなされたことでその脅威は去りつつあります。
しかしながら、現代医学をもってしてもハンタウイルスによる感染症は根治できないのが現状なのです。

したがって、本ウイルスに感染した場合の主な治療方法としては対症療法しか存在しないことになります。

現代の医学でも根治できないハンタウイルスとは一体どんなウイルスなのでしょうか?

今回はかつて「謎の奇病」として恐れられた『ハンタウイルス』について調べてみました!

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2種類のハンタウイルス感染症

ハンタウイルスが原因で引き起こされる感染症には2種類あります。

(1)腎症候性出血熱(HFRS)

(2)ハンタウイルス肺症候群(HPS)

いずれも同じハンタウイルスの感染によって引き起こされる感染症ですが、両者にはある共通する症状があります。

それが急な発熱です。
また、次の初期症状が共通して現れることも報告されています。

・腹痛

・頭痛

・嘔吐

・筋肉痛

これらは風邪やインフルエンザの症状とも似通っています。
そのため、ハンタウイルスの存在が認知されていなかった時代には風邪やインフルエンザなどと誤診されるケースが多かったのです。

上記にも記した通り、両者とも初期症状こそ共通していますが、その後は全く別の経過を辿ります。

腎症候性出血熱(HFRS)の症状

まず、(1)の腎症候性出血熱についてですが、この病気は腎臓に関わるものです。
腎臓の機能低下に伴う障害によって現れる具体的な症状は次の通りです。

・蛋白尿

・乏尿

・点状出血
⇒皮膚の皮下で内出血した跡が赤く現れる。

これらの症状が出現する腎症候性出血熱ですが、その死亡率は約10%程度に留まっています。
しかし、これは適切に治療が行われた場合や軽症例に限ります。

上記の症状が進行し、重篤化した場合は死亡することもあるのです。

ハンタウイルス肺症候群(HPS)の症状

続いて(2)ハンタウイルス肺症候群についてですが、この病気では発熱と同時に咳が出始めます。
主な症状としては次の通りです。

・頻呼吸および頻拍
⇒呼吸および脈拍の回数が多いこと。

・消化器系の症状

・悪寒

この病気の死亡率は約50%となっています。
前項で紹介した腎症候性出血熱と比較すると、非常に高い致死率を誇っていることが分かります。

その理由はこの病が呼吸困難を引き起こすからです。
上記に列挙した「頻呼吸」や「頻拍」は呼吸困難が原因だったというわけです。

呼吸困難が起こる原因は「肺水腫」とされています。

この肺水腫とは、肺に水分が滲み出して溜まった状態を指します。
当然のことながら、肺に水が貯まると呼吸が阻害されます。

ハンタウイルス肺症候群を発症すると、患者の胸腔内に浸出液が急速に貯留します。
これが肺水腫となり、呼吸困難に陥るといわけです。

ただし、統計を見ると、直接的な死因は肺水腫ではなく、心原性ショックだとされています。

ハンタウイルスの感染経路とは?

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前項でも述べた通り、2つの感染症を引き起こすハンタウイルスですが、その正体が初めて特定されたのは1993年のアメリカでした。

ことの発端は1993年5月のこと。
この日、アメリカ南西部にあるニューメキシコ州で謎の肺病が大発生したのです。

この時、発生した肺病こそ『ハンタウイルス肺症候群』でした。

最初にこの病気を発症したのがアメリカ先住民である「ナバホ族」の若い男性です。

もともと彼は健康体でしたが、医師からインフルエンザの診断を受けた数日後に亡くなりました。

その死を不信に思った医師が彼の身辺を調査したところ、ある事実が判明します。
それは彼の婚約者も数日前に同じ症状で死亡していたのです。

その後も彼と同じ症状で死亡する患者が相次ぎ、その数は11人にも達しました。

当初、感染者全員が「肺水腫」は発症していることから、病名については「肺ペスト」や「マイコプラズマ肺炎」などが疑われました。
しかし、その後の調査によってこの推測は否定されるこになります。

それが「免疫グロブリン獲得検定法」と呼ばれる調査方法です。

これは各ウイルスによる出血熱は判定できる検査です。

感染者から採取された検体をこの検査にかけたところ、あるウイルスが反応したのです。
それが件のハンタウイルスだったというわけです。

そして、ウイルスが判明したことで感染経路を特定することに成功したのです。

実は、自然界においてこのハンタウイルスを媒介する動物がいたのです。
それがネズミです。

その中でもシカネズミと呼ばれる種類のネズミの血液からは特に強い抗体反応が確認されました。
当時の調査によれば、生息するシカネズミのうち、約30%がハンタウイルスに感染していることが判明しています。

シカネズミ

つまり、ハンタウイルスが感染する原因はシカネズミを含むネズミ(げっ歯類)にあったということになるのです。

主な感染経路について日本の厚生労働省はHP上で次のような見解を示しています。

感染経路としては、

(1)ウイルスを含む排泄物(尿、便)、唾液により汚染されたほこりを吸い込む(これが最も多い)、

(2)手足の傷口からウイルスに汚染されたネズミの排泄物、唾液が接触して入る、

(3)ネズミに咬まれる等である。

このことから、ネズミとの接触を避けることが最善の予防策であることが分かります。

日本での感染は?

ハンタウイルス感染症の症状や感染経路については前項でも述べた通りです。
しかし、そこで問題となってくるのが日本での感染ではないでしょうか?

このことについて厚生労働省は次のような見解を示しています。

(ハンタウイルスの)媒介動物は、
米国ではシカシロアシネズミが、
南米ではコットンラットがウイルス保有動物として最も一般的である。

ウイルスを媒介するこの群のネズミは米国、カナダ、中南米(チリ、アルゼンチン等)にも存在する。

このネズミとウイルスは日本では見つかっていない。

同省の見解によれば、ハンタウイルスを媒介するネズミ自体は日本に生息していないとのこと。

しかし、これは「日本でハンタウイルス感染症が起きない」ことを保証するものではありません。

なぜなら、同省が述べているのは「ハンタウイルスを媒介するネズミが日本にはいない」ということだからです。

つまり、「ハンタウイルスに感染したネズミがいない」とは言っていないのです。

その証拠に日本では過去に2度ほどハンタウイルスが原因と思われる感染症の事例が報告されています。
それが以下の事例です。

(1)梅田奇病の症例

(2)全国の大学や研究機関での症例

まず、(1)の事例が報告されたのは1960年代のこと。
発生地区は大阪の梅田にある繁華街周辺でした。

感染者は119名。
そのうち、2人が死亡しています。

この時、人々を襲ったのがハンタウイルス感染症のひとつである『腎症候性出血熱』だったのです。

ただ、当時はハンタウイルスの存在が知られていませんでした。
そのため、人々はこの病を発生した地区の名前を取って「梅田奇病」と呼んでいたのです。

そして、この梅田奇病の感染源として強く疑われたのがドブネズミでした。

ところが、その事実関係を確認する前に突如としてこの事態が収束したため、詳しい原因について多くの謎を残すことになりました。

しかし、その後も調査が行われた結果、1980年になってこの一件の原因がハンタウイルスだと特定されるに至ったのです。

続いて(2)のケースですが、これは1970年~1984年までの間、全国の大学や研究機関を中心に『腎症候性出血熱』が発生しました。

腎症候性出血熱が大学や研究機関で発生したのにはある理由があります。

それが実験用に飼育されていたラットです。

実験用ラットがハンタウイルスに感染したことが原因でそれを扱う職員や研究者が相次いで感染したというわけです。

その感染範囲は21の機関にまで及び、その影響で126名が感染。
うち、1名が死亡しています。

腎症候性出血熱の発生が確認された実験施設は閉鎖を余儀なくされ、また、実験用に飼育されていたラットは全て安楽死処分にされました。

この2つの事例からも分かる通り、日本にもハンタウイルイスは確実に存在しています。
確かにハンタウイルス感染症は1984年を最後に報告が途絶えています。

しかし、かつて行われた野ネズミを対象にした疫学調査によれば、20箇所の港湾地区で捕獲されたげっ歯類がハンタウイルスに感染していることが判明しています。

したがって、ハンタウイルス感染症が日本で発生する確率はゼロではないということになります。

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