【教科書に採用】谷川俊太郎の代表作『生きる』がいのちを問う!Tシャツの数字(35)の意味とは?

こんにちは。NALです！

今回は詩人の谷川俊太郎さんを取り上げます。

谷川俊太郎さんといえば、小学校や中学校の教科書に作品が掲載されていることで有名ですね！

御年83歳でありがながら現在でも”詩”の世界で創作活動を続けるいわば”詩の第一人者”と言えるでしょう。
（2015年8月現在）

その創作活動は60年以上にも及び、これまでに発表された作品の数々は日本を初め、世界各国でも翻訳されるなど国内のみならず、彼の詩は世界の人々の胸を打ち続けてきました。

世界中の人間を魅了する彼の詩は英語、フランス語、ドイツ語、スロバキア語、デンマーク語、中国語、モンゴル語などに翻訳されています。

まさに”詩”という共通言語によってひとつの世界が紡がれた瞬間ですね！

谷川さんの詩はなぜこれほど多くの人間を魅了して止まないのでしょうか？

今回は世界を紡ぐ詩人、谷川俊太郎さんについて調べてみました！

いのちの詩！教科書にも掲載された谷川俊太郎の代表作『生きる』から命を考える

谷川さんの代表作といえば、誰もが知っている『生きる』ではないでしょうか？

“生きているということ いま生きているということ”

この一節から始まる『生きる』は小学校の国語の教科書にも採用されており、誰でも一度は目にしたことがあるはずです。

『生きること』『命』をテーマにしながらも、難解な言葉を使うことなく日常会話のような分かりやすい言葉で綴られているため、詩に表現されたイメージを読み手が解釈しやすくなっているのが特徴です。

そしてこれが谷川さんの詩が世界を魅了した最大の理由です！

谷川さんの詩は全てこの『生きる』と同じように簡単な言葉で綴られています。

それは詩というよりも”散文”に近いため、読み手は苦労することなく言葉を自分のものとし、詩のイメージを自分なりに想像することができるというわけです。

『生きる』を初め、『いのち』『恐竜人間』『せんそうしない』など谷川さんの詩には”命”をテーマにした作品が数多く見受けられます。

これは谷川さんの生まれ持った性格から来ているようです。

本人曰く、子どもの時から命を奪う行為に抵抗があったとのこと。

谷川さんが子供の頃、自宅で飼っていた愛犬がカマキリにじゃれつき、殺してしまいそうになったことがありました。

それを目撃した谷川少年は泣きじゃくったみたいです。

どんな命であれ、生まれ持った命は等しく平等だという考えが既にこの時から醸成されていたのかもしれませんね。

当時は蚊でさえも殺せなかったそうですよ！

そんな谷川さんは現在、ゴキブリと”同居”しているらしいですw

なんでもゴキブリさえも我々と同じ”命”だとして殺せないとのこと。

またネズミとも同居しており、餌を与えているというから驚きです！

ゴキブリやネズミといえば、不潔の代名詞ともいえる存在ですが、谷川さんからすれば人間と同じく”命”を持った尊い存在というわけですね。

しかし、蚊は殺すそうですw

谷川俊太郎が着ているTシャツの数字（35）はどんな意味なのか

谷川さんがテレビ出演する際、あるTシャツを着用しているケースが多いことをご存知でしょうか？

これは過去に谷川さんがデザインレーベル『oblaat』（オブラート）とコラボした時、詩を書き下ろしたことがきっかけで誕生したTシャツなのです。

Tシャツに詩を刻むという発想はなかなか斬新ではないでしょうか！？

谷川さんが書き下ろした詩は2篇。

『読唇術』
『詩を贈ることについて』

このうち、後者のTシャツを着ていることが多いようです。

このTシャツには”3“と”5“の数字が大きくプリントされています。

一見するとどこに詩があるのか分からないのですが、近くで見ると一目瞭然。

なんと3と5の数字を形作っているのが”言葉”だったのです。

言葉だけではなく発想も豊かですね！

そしてさらに注目したいのが数字の意味です。

“35”という数字にはどんな意味が込められているのでしょうか？

この数字に込められた意味は実に単純明快。

これは”35″ではなく、”3″と”5″。

重要なのは目に見える数字ではなく、見えない数字。

抜け落ちている数字は”4“。

つまり、この数字に込められた意味は『4 ＝ 詩』となるわけですね！

種明かしをされれば実に単純ですが、ひとひねり加える辺りが憎い演出ですねw

まとめ

今回は世界が認める”詩の第一人者”、谷川俊太郎さんについて調べてみました。

学校の教科書で作品自体はよく目にしますが、肝心の谷川さん自身についてはあまり触れてきませんでした。

単純に作品だけを載せるのではなく作者の生い立ちも併せて紹介することでより作品への理解度も高まるのではないでしょうか！？

今回の一件で谷川さんの作品を読み直してみようと思いますw