【失読症】トムクルーズは病気(障害)を宗教で克服!サイエントロジーとは一体・・・

こんにちは。NALです！

今回はハリウッド俳優のトム・クルーズさんを取り上げます。

トム・クルーズさんといえば、1986年に公開された映画『トップガン』が世界的大ヒットを記録したことで世界的に名を馳せたトップスターとして有名ですね！

『トップガン』以降も『ラストサムライ』（2003年）や『宇宙戦争』（2005年）などのヒットを軒並み連発し、日本国内では特に名が知られているハリウッド俳優として認知されています。

数多くのヒット作に恵まれ、名実ともに名俳優のひとりとして数えられる彼ですが、実は役者としては致命的な病気（障害）を患っていたことをご存知でしょうか？

今でこそ病気を克服しているものの当初は自身の病気をひた隠しにするほど気に病んでいたと言います。

果たして彼を悩ませた病気（障害）とは一体・・・

今回は世界的な名声を誇る名俳優、トム・クルーズさんについて調べてみました！

トムクルーズが抱えた病気（障害）は失読症だった！

彼を悩ませたのは病気は『失読症』と呼ばれる障害です。

これは”学習障害”（Learning Disorder、以下LD）の一種であり、以下の特徴があります。

（１）知的能力や一般的な理解力などには異常は見られない

（２）文字を読むこと、書くことが非常に困難

（３）文字を文字として認識できず、勝手読みや飛ばし読みが多い

（４）文字を読むことと文字の意味を理解することが同時にできない

医療機関の発表によると失読症を発症する確率は英語圏においては10〜20%とされています。

また、ハーバード・スタンフォードの研究チームによると失読症の子供は普通の子供の10倍以上の時間をかけて1語を理解していると報告されています。

彼の場合、この病気が原因で”b”と”d”の区別がつかなかったと語っています。

そのため、満足に教科書を読むことができず、学校では万年最下位の落ちこぼれだったとそうです。

彼は高校まで特別学級に入れられていたと語り、同級生からいじめも受けていたと明かしています。

学習障害が原因で次々と学校を渡り歩いた彼はなんと12年の間に15校も学校を変えていたのです。

彼にとって学生時代は辛い過去と言えるでしょう。

しかし、本当に彼を悩ませることになったのはむしろ学生の時よりも俳優になってからでした。

なぜなら、彼は役者の命とも言える”脚本”が全く理解できなかったからです。

そんな時、彼の支えになってくれたのがほかならぬ母親でした。

彼女は息子のために脚本のセリフをひとつひとつテープに吹き込んでは彼に聴かせて憶えさせたと言います。

こうした過酷な環境下で制作されたのが後に彼を世界的名優に押し上げることになる映画『トップガン』だったのです。

現在では自身がLDであることを公表していますが、当時はコンプレックスからその事実を隠していたと言います。

子供の頃からパイロットになりたかった彼にとって『トップガン』への出演は千載一遇のチャンスでした。

しかし、彼は戦闘機の操縦や理論について一通り学習するもLDのため、全く理解できなかったと述懐しています。

その後、見事ライセンスを取得することに成功しますが、その裏には彼の想像を絶する努力があったことは言うまでもありません。

トムクルーズは宗教によって病気（障害）を克服した！

現在では失読症の病気は克服したと語る彼ですが、一体どのようにして障害に打ち勝ったのでしょうか？

それを解く鍵は彼が傾倒する『サイエントロジー』（Scientology）にありました。

サイエントロジーとは「個人の精神性と能力と倫理観を高めることによって、より良い文明を実現しよう」と主張する宗教団体のことです。
彼がサイエントロジーと出会ったのは1990年のこと。

彼の最初の妻であるミミ・ロジャーズを通じて宗教と接点を持つようになりました。

そこで彼はLDに悩まされて続けた人生を根底から覆す運命的な出会いを果たすことになります。

それがサイエントロジーの創始者であるラファイエット・ロナルド・ハバート氏が提唱する『勉強の技術』と呼ばれる独自の理論体系でした。

彼はこれを実践することで自らの病気を克服することが出来たと語っています。

それ以降、彼は同宗教の熱心な信徒となったのです。

それを物語るものとして2003年に来日した時のエピソードが挙げられます。

彼は『ラストサムライ』の宣伝のため、小泉純一郎首相（当時）の元を表敬訪問しています。

その時、彼が携えていたのはハバート氏が著した『学び方が分かる本』という一冊の学習図書でした。

彼は日本の若者のためにと言ってこの本を小泉首相に手渡しました。

公の場でもハバード氏の著作を紹介するほど彼にとってサイエントロジーとの出会いは人生に劇的な変化をもたしたというわけです。

サイエントロジーはどんな宗教？世界の評価は？

さて、ここで最大の問題点となるのが「サイエントロジーとはどんな組織なのか？」ということです。

サイエントロジーはSF作家であるハバード氏によって1954年に創設された新興宗教です。

宗教団体が組織された経緯としては1950年に彼が発表した著書『ダイアネティックス』から始まります。

この著書には人生をよりよくしていくための方法論が述べられており、それをハバード氏本人から直接学びたいと思い立った人間が集まったことが宗教創設の第一歩となったのです。

サイエントロジーはその教義として精神医学を真っ向から否定する立場をとっています。

その理由は精神科医が用いる向精神薬にはほとんど麻○に近い効果を発揮する成分が多分に含まれているからだとしています。

彼の人生を劇的に好転させたサイエントロジーですが、その評価は真っ二つに分かれています。

南アフリカなどでは好意的に受け入れられているもののヨーロッパ圏では危険なカルト集団として認識されているのです。

また、サイエントロジー協会は自らを”宗教”と名乗っていますが、宗教法人として認められているのはアメリカや南アフリカなど一部の国だけであり、ドイツなどでは営利目的の”自己啓発”セミナーとして認知されているというのが実態です。

ちなみに日本においても宗教法人ではなく、任意団体として位置づけられています。

世界的規模では批判的に解釈されているサイエントロジーがなぜ南アフリカでは支持されているのでしょうか？

それは治安の悪いことで有名な南アフリカでは同宗教が提唱する『クリミノン』と呼ばれる犯罪者更生プログラムが一定の成果を上げているた
めです。

つまり、治安の悪い国ほど同宗教を好意的に受け入れているということです。

しかしながら、ヨーロッパ圏、特にイギリスでは同宗教に対して厳しい措置が講じられており、信徒は公務員の職に就くことを禁じられています。

また、フランスではサイエントロジーは組織的な詐欺団体とみなされ、幹部が逮捕される事態にまで発展しているのです。

世界的に見れば、サイエントロジーは日本で言うところの『創価学会』と似たような評価を受けているようです。

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