【爆報にテレビ出演】下重暁子と父の確執!夫との卒婚や子供がいない理由!

こんにちは。NALです！

今回は元NHKアナウンサーの下重暁子さんを取り上げます。

※2015年10月23日放送の『爆報！THEフライデー』に下重暁子さんが出演されます。

下重暁子さんといえば、『家族という病』の著書としても有名ですね！

美化されがちな”家族団らん”という”幻想”を鋭く批判したこの本は世間に大きな波紋を呼びました。
一見、「家族ほどしんどいものはない」や「家族の期待は最悪のプレッシャー」といった彼女の主張は一般とは逆を行く非常に過激な意見に映ります。

しかし、彼女の掲げる”理想的”な家族観に触れれば、その主張もあながち過激とは言い難いのです。
果たして彼女の主張する理想的な家族像とは・・・

今回は『家族という病』の著者、下重暁子さんについて調べてみました！

下重暁子が提唱するあるべき家族の形

彼女は世間一般で信奉されている”理想”の家族像について真っ向から否定的な立場をとっています。
世間一般でいう理想的な家族とは、夫婦円満で家庭内不和や確執がないといったところではないでしょうか。

しかし、彼女はこの家族像を”幻想”だと一蹴しています。

彼女曰く、世間が考える理想の家族には”理性”が決定的に欠けているとのこと。
親も子も真実を知ることを恐れるがあまり、”家族団らん”という名目で互いに甘え、依存し合っていると彼女は指摘しています。

共依存の関係がもたらすものは理性ではなく”情”です。
こうした理性なき家族像が問題の深刻化を招いていると警鐘を鳴らしているのです。

多方の人間は「家族とは温かいもの」「家族とは固い信頼で結ばれているもの」という考えを持っています。
もちろん、”理想”と”現実”が一致している家族ならば、それで問題はありません。

彼女が問題視しているのは”理想”と”現実”が一致していない家族のことです。
このことについて彼女は次のように語っています。

多くの人間は家庭内不和や確執を嫌います。
その理由は”理想”の家族からは程遠いからです。

しかし、その”理想”とは社会が造り上げた虚像に過ぎません。

人間はそれぞれの価値観を持ち、ぞれぞれの人生を歩む”他人”です。
他人であるがゆえに価値観の衝突や対立は必然なのです。

そうした事実と向き合えば、”家族団らん”という理想が実は虚像だったことに気づくはずです。
彼女の掲げる理想の家族像とは、社会から一方的に押し付けられた偽りの家族像ではなく、一人一人の”個”を尊重する生き方にほかなりません。

父、母への反発と確執

彼女が個を尊重する考え方を持つようになったのは、両親、特に父親の影響でした。
本人曰く、父親へは許せないという強い気持ちから、小学校3年生の時から父が亡くなるまで避けてきたそうです。

父親は軍人でした。
幼い彼女の目に映る軍人である父は憧れの存在。

しかし、戦後、父親は公職追放となったことで軍人の職を追われてしまうのです。
これが父との確執を深める原因となりました。

職を追われた父親は民間の仕事に就くもうまくいきませんでした。
もともと画家を夢見ていた父親でしたが、長男ということもあり軍人の道を歩んだそうです。

つまり、今回の公職追放で軍人職を追われた父親は人生で2度目の挫折を味わったことになります。

そのせいか父親はそれまでの毅然とした態度を失ってしまったのです。
そして、彼女はそんな落ちていく父の姿を見ることが何よりも耐え難く、それからというもの父を避けるようになったと語っています。

また、母親に関しても強く反発したと言います。

母親は優秀な家系の出身でした。
2人の弟はそれぞれ医者、学者という高位の職に就いていましたが、彼ら曰く、それでも兄弟の中で一番優秀だったのは姉（母）だったそうです。

それほど優秀な人間ならば、自身の才能を活かす生き方もあったはずです。
それでも母親は軍人である父親と結婚することを選びました。

父親と結婚した理由は「絵を描く人だから」でした。
しかし、それ以上に彼女を困惑させたのは母が”軍人嫌い”という事実です。

母親は軍人嫌いにも関わらず、結果的には軍人である父親と結婚しています。
また、軍人嫌いを公言しながらも、現実には”軍人の妻”を完璧にやってのけていました。

父親、母親に共通して言えることはどちらも”世間”や”常識”といった形式的、表層的なものに囚われているという点です。
このように”個”を滅却した両親の生き方を目の当たりにしたことが彼女を”個人主義”に走らせたのです。

夫との関係や子供を作らない理由

執筆や講演会を主にこなす彼女が私生活について語る機会はそれほど多くありませんでした。

しかし、かつて出演した『徹子の部屋』で夫がいることが判明しました。

夫は3歳年下のテレビマンであり、彼女がキャスターとして活躍していた時に番組で共演したことで交際をスタートさせました。
残念ながら、旦那さんの素性は一切公開されていないため、詳しいことは分かっていません。

ただ、彼女曰く、旦那さんは「私以上に他人をあてにしない人」だと語っています。

彼女は世間体や常識よりも「自分がどうありたいか」という自分の声を尊重する人間ですが、旦那さんも全く同じ考え方を持っているようですね。
もともと結婚という”制度”に興味のなかった彼女ですが、あることがきっかけ結婚を決意したそうです。

それは料理する夫の姿でした。
それまでは料理や掃除とった”生活”を軽視していた彼女は、夫の姿を見て初めて生活の大事さに気づいたと語っています。

こうして結婚することになった2人ですが、お互いの生活には干渉しないことを決めています。
一緒に暮らしてはいるものの寝室が別であったり、1人で旅行に出かけているそうです。

これは決して夫婦仲が悪いわけではなく、お互いの”個”を尊重した結果なのです。
2人のように結婚の形を保ちながらも互の生活を尊重し、自由に自分の人生を楽しむ生活を”卒婚”と呼びます。

また、子供についてはいらっしゃらないことが分かりました。
彼女曰く、子供に関しては夫と相談して作らないことにしたそうです。

というのも、子供ができれば愛するがゆえに一方的に期待をかけるなどして依存する関係になってしまうことがその理由でした。

彼女の母親は娘が欲しいという強い願望があっため、彼女が生まれたことで並々ならぬ愛情を注いだと言います。
しかし、情による依存した関係をよしとは思わない彼女にとって母からの愛情は非常に疎ましいものでした。

そのため、子供を作らなかった理由について「母親のようになってしまうことが怖かった」とも語っています。

子供を作らないという考え方は彼女が考える家族観にも通じています。
それは「人とのつながりに”血縁”は関係ない」という考えに基づいています。

一昔前までは養子縁組などはごく一般的でした。
しかし、近年では実際の血のつながりばかりが重視され、気持ちのつながりは軽視されるようになったと彼女は語ります。

旦那さんには行きつけの美容院で知り合った小学生の女の子がいるそうです。。
彼は孫娘のようにその子を可愛がっており、毎日交換日記をする間柄だと語っていました。

もちろん、実際に血はつながっていませんが、気持ちとしては家族のひとりとして捉えているのです。

彼女の言うように人とのつながりで最も大切なのは血縁といった表層的なものではなく、偽りのない気持ちなのかもしれません。