【5億脱税】逮捕された桂小軽(西裏文雄)をWiki風に!社会福祉法人の名前は『敬愛会』と特定

こんにちは。NALです！

今回は落語家の桂小軽を取り上げます。

桂小軽と聞いてピンと来る方はそう多くはないでしょう。
しかし、今や彼の名はネット中を駆け巡る事態へと発展しています。

なぜなら、2015年11月22日、大阪地検特捜部によって逮捕されたからです。

容疑は『相続税法違反』と『偽造有印私文書行使の疑い』。

事件発覚と同日に配信された朝日新聞によると今回逮捕されたのは彼を含む以下の7人です。

高木孝治容疑者（73）：不動産管理業

岩上順容疑者（63）：税理士

帖佐（ちょうさ）勝也容疑者（37）：会社経営

藤田浩二容疑者（41）：会社役員

谷口充弘容疑者（52）：会社員

榎森広高容疑者（48）：会社員

西裏文雄容疑者（64）：落語家（芸名：桂小軽）

特捜部の調べによると、この7人は共通の知人を介して面識を持ったとのこと。
今回の事件の主犯格は高木容疑者と見られています。

高木容疑者には資産家の兄がいましたが、その兄が2013年11月に死去したことを受けて莫大な遺産を相続。
その額はおよそ10億5千万円。

これだけ莫大な額を相続すれば、相続税も相当な額になることは間違いありません。

しかし、高木容疑者は高額な相続税の支払いを免れようと税理士である岩上容疑者らと共謀し、今回の脱税事件を企てたというのが事件の概要です。

今回の一件で桂容疑者を含む7人の人生に暗雲が立ち込めたことは言うまでもありません。

果たして桂小軽とは一体どんな人物なのでしょうか・・・

今回は巨額の脱税事件に関与した疑いで逮捕された桂小軽容疑者について調べてみました！

桂小軽（本名：西裏文雄）のWiki風プロフィール！気になる経歴とは？

まずは簡単に彼のプロフィールをご紹介します。

今でこそ落語家で知られる彼ですが、その経歴を辿るともともとは『NHK大阪児童劇団』に所属し活動していたようです。

この劇団は1951年に創設された劇団です。
名前にNHKと表記されていることから、NHK専属の劇団だと勘違いされがちですが、実態は違います。

この劇団に所属する児童の主な出演作として『ストレッチマン２』やドラマ『芋たこなんきん』、『てるてる家族』などがあります。

もともとは劇団員だった彼が落語の道に足を踏み入れたのは1971年3月のこと。
プロフィールにもある通り、五代目桂文枝に入門を果たします。

この時、彼は関西大学経済学部に通う大学3年生でした。

在学中に桂文枝の門を叩き、落語家への道を歩み始めた彼ですが、知名度は決して高いとは言えませんでした。

しかし、そんな彼を一躍有名にした番組があります。

それが桂三枝さん（現・六代目桂文枝）が司会を務めた『いたずらカメラだ！大成功』という番組です。

1977年2月6日に放送された同番組の中で彼はなんとライオンのいる檻に放り込まれてしまったのです。
さらに驚くべきことに彼には企画の説明すらされていませんでした。

ライオンの檻に放り込まれた彼は案の定、ライオンに襲われ怪我を負っています。

この時、彼はライオンに右脇腹を引っ掻かれ、流血する事態へと発展。
もはや立派な事故として扱うべき内容でしたが、当時のスタッフは彼を助けるどころか笑って見ているだけだったそうです。

この事故を受けて彼の所属する事務所はテレビ局側へ抗議する結果となりました。

あわや命を落としかねない事故につながる番組でしたが、皮肉にもこれを機に彼の名は一気に全国を駆け巡ることになったのです。

脱税に関与した和歌山の社会福祉法人はどこ？

芸能人が関与していたことから注目を集めた今回の脱税事件ですが、その概要を簡単に振り返ってみましょう。

今回の事件は主犯格と見られる高木容疑者が資産家の兄の遺産を相続したことから始まりました。

10億5千万円もの莫大な遺産を手にした高木容疑者は有頂天になるかと思いきや実はそうではなかったのです。
なぜなら、彼はその莫大な遺産にかけられる税金もまた莫大であることを知っていたからです。

このことについて毎日新聞は桂容疑者の供述を次のように報じています。

同紙によれば、2人は40年来の付き合いだったことが伝えられています。

つまり、今回の脱税は高木容疑者を中心に私欲にまみれた輩が共謀して起こした事件だったわけです。

脱税の手口としては高木容疑者が相続した10億5千万のうち、約8億5千万円を和歌山県のとある社会福祉法人に寄付することを装いました。

社会福祉法人とは、社会福祉事業を行うことを目的に設立された公益法人を指します。
主な事業としては高齢者や障害者を対象にした福祉施設から始まり、果ては病院や診療所の運営までと多岐にわたります。

このように社会福祉法人は収益を目的とした事業ではないため、各税金が免除されるという特徴が存在します。

今回の脱税はまさにそこに目をつけたものでした。

高木容疑者を初めとするメンバーは8億5千万円を社会福祉法人への寄付することを装い、兄名義の遺言書を偽造。
それを税務署に提出し、寄付した分を差し引いた2億円のみを課税対象にさせたというわけです。

これにより、約4億5千万円にも上る相続税の支払いは不当に免れた疑いが持たれています。

一連の不正が明るみに出たことで犯行に関わったメンバーは軒並み逮捕されたわけですが、肝心なことは一体どこの社会福祉法人に寄付したにのかということです。

冒頭でご紹介した朝日新聞では社会福祉法人の名は上がっていませんでした。
しかし、調べを進めていくとその社会福祉法人を実名で報道しているものがありました。

社会福祉法人の名前は『敬愛会』と特定

問題とされる社会福祉法人について実名を上げて報じているのは時事通信でした。

時事通信は今回の事件について次のように報じています。

この一文により、問題の社会福祉法人の名前が『敬愛会』であることが分かりました。

では、この敬愛会とは一体どんな組織なのでしょうか？

調べたところによると、敬愛会は『和歌山県 日高郡 日高川町 大字 船津1664』に籍を置く一般的な社会福祉法人であることが分かりました。

主な事業内容は老人ホームの運営やデイサービスの提供、在宅介護支援など至極真っ当なものでした。

一体なぜ敬愛会が脱税などに関与してしまったのでしょうか？

実はこの謎も先ほどの時事通信の報道を見れば解明されます。

この一文にもある通り、逮捕された榎森容疑者は件の敬愛会の理事を務める人物だったのです。

しかし、記事にもある通り、榎森容疑者は”元”理事であり、現在は敬愛会とは全くの無関係です。

これは推測になりますが、彼が敬愛会の理事に就任した裏には高木容疑者からの打診があったのではないでしょうか？

恐らく榎森容疑者は今回の脱税のためだけに用意された”傀儡”だったと考えられます。