【感染疑惑サイト一覧】vvvウイルスとは?原因や対策、被害の症状について

こんにちは。NALです！

今回は『vvvウィルス』を取り上げます。

一般的には馴染みのない言葉ですが、2015年12月6日現在、この言葉がネット中を駆け巡る事態へと発展しています。

このvvvウィルスとは、コンピューターウィルスの一種です。
このウィルスに感染したパソコンはその名の通り、『.vvv』という拡張子がついてファイルが読み込めなくなってしまいます。

今回の騒動の発端となったのはひとりのTwitterユーザーがvvvウィルスに感染した事例を報告したことから始まりました。

104,124個のファイルが拡張子vvvへと成り果て再起不能になったようです ウイルスさん本当にありがとうございました

— 柑橘.vvv (@kankitsu0)

これ呼応するように続々と被害報告が増え、ネット上がパニックに陥ったというわけです。

しかし、今でこそネットを大混乱に陥れているvvvウィルスですが、実はこのウィルスは2015年7月の時点で既にネット世界を侵食し始めていたのです。

このことに関して2015年12月4日に配信された『読売新聞』では次のように報じています。

つまり、目下、ネットを騒がすvvvウィルスは今に始まったわけではないということです。

果たしてこのvvvウィルスとは一体どんなコンピューターウィルスなのでしょうか？
そして現在、どのサイトがウィルスに感染しているのでしょうか？

今回はネットを震撼させたコンピュターウィルス、『vvvウィルス』について調べてみました！

vvvウィルスによる感染被害と症状

2015年12月6日現在、ネット上で多数の感染被害が報告されているvvvウィルスですが、これに感染した場合、一体どんな症状が現れるのでしょうか？

冒頭でご紹介した事例のようにこのウィルスに感染すると、パソコン内の全てのファイルの拡張子が『.vvv』へと書き換えられてしまいます。

これにより、画像ファイルやエクセルといった主要なファイルが全て閲覧することができなくなります。

そこで私のようにパソコンに明るくない人間ならば、｢書き換えられた拡張子を元に戻せばいいのでは？｣と思いがちです。
しかし、今回のウィルスに至ってはそれも無駄なあがきだったのです。

というのも、vvvウィルスによってファイルの拡張子が書き換えられた際にその拡張子が暗号化されてしまっているのです。
このため、いくらファイルの拡張子をオリジナルに戻したとしても一切効果はなく、そのファイルは｢破損ファイル｣として扱かわれてしまうのです。

また、このウィルスの厄介のところはWindowsの復元ファイルをも書き換えてしまうことです。

Windowsには｢システムの保護｣と呼ばれる機能が存在します。
この機能によってパソコンは定期的に復元ポイントが作成されています。

この時、作成・保存された復元ポイントが存在するおかげで万が一、コンピューターシステムに不具合が発生したとしても、正常に機能していたポイント（状態）まで戻す（復元）ことが可能となるわけです。

しかし、現在、巷に出回っているvvvウィルスはこの復元ファイル自体を書き換えてしまいます。
そのため、システムが正常に機能していた状態まで復元することが不可能なのです。

つまり、このvvvウィルスに感染したが最後。
現状では感染後の手立てがないのです。

vvvウィルスに感染する原因は？

vvvウィルスに感染する原因ですが、それは｢サイト内に貼られている広告を表示させること｣だとされています。

つまり、このウィルスは感染したサイトを閲覧しただけで自身のパソコンに危害を加えるということになります。

従来のコンピューターウィルスは利用者が広告をクリックしない限り、感染することはありませんでした。
しかし、今回のウィルスは感染したサイトの広告を見ただけで、つまり、感染したサイトを表示しただけでウィルスの攻撃を受けることになるのです。

vvvウィルスがこれほどまで大流行しているのはその感染力の強さにあったというわけです。

ITジャーナリストである三上洋氏はこのvvvウィルスの正体について次のように考察しています。

このウィルスが｢人質ソフト｣と呼ばれるのにはある理由があります。

それはシステムの復元と引換にお金を要求されるのです。

今回のvvvウィルスに感染するとファイルの拡張子が『.vvv』に書き換えられることは先ほどお伝えしました。
しかし、その後、あるファイルが自動的に追加されるのです。

このファイルの名称を”ランサム”といい、その中で｢金を払え｣と脅されるのです。

つまり、拡張子を書き換えたファイルを”人質”に取り、身代金を要求することからこのウィルスを｢人質ソフト｣と呼称しているわけです。

ただ、この要求に応じてもファイルが復旧する保証はどこにもありません。

vvvウィルス感染を防ぐ有効な対策は？

現時点で感染後の手立てないだけに｢感染しないこと｣が最も重要なのは防衛策になります。

先ほどご紹介したITジャーナリストの三上氏によれば、現状での有効な対策手段は以下の3つです。

（１）ソフトを最新にすること

⇒vvvウィルスはパソコン側に弱点（脆弱性）があると感染します。
　そのため、常にパソコンを最新版にバージョンアップしておくことでウィルスの感染を防ぐ効果が期待できます。

（２）ウィルス対策ソフトを有料版に変更すること

⇒Windowsには備え付けのウィルス対策ソフトである『Windows Defender』がインストールされています。
　
　しかし、これは所詮備え付けのものであるため、vvvウィルスのように強力な感染力を持ったウィルスには対抗できません。
　
　そのため、有料のウィルス対策が必須だと言えます。

（３）バックアップを取ること

⇒データファイルをバックアップ（保存）しておくことで被害を最小限に抑えられます。
　
　しかし、この時に注意しなければならないこととして、｢バックアップは外部に保存しておく｣という点です。
　
　vvvウィルスはパソコン内の全てのファイルを書き換え、暗号化してしまうため、パソコン内部に保存していたのでは意味がありません。

　バックアップ先には外付けハードディスクやメモリーといったパソコン本体から”物理的”に取り外せるメディアが好ましいでしょう。

しかしながら、これらの対策を施したとしてもウィルスの感染が100%防げるとは限りません。
なぜなら、多数上がっている被害報告の中にはセキュリティソフトをインストールしていても感染した事例が報告されているからです。

現在、vvvウィルスの感染が報告されているのはWindowsのみです。
最新版では感染しないと指摘された本ウィルスですが、ネット上ではWindows10での感染例も上がっているようです。

今ところ、Windowsでは7・8・8.1・10と全てのOSで感染が報告されている模様です。

vvvウィルスに感染したとされるサイトとは？

感染後の有効な手立てがないvvvウィルスですが、前述したように最も有効な対策は｢感染しないこと｣です。

そのためには不用意にサイトを開いたり、ネットサーフィンなどを控えることが肝要です。
2015年12月6日時点でvvvウィルスによる感染被害が多数報告されているサイトとして以下の名前が挙がっています。

・やらおん！

・ハムスター速報

・はちま起稿

・オレ的テーマ速報＠刃

・ニュー速VIPブログ

・暇人速報

・アルファルファモザイク

・あじゃじゃしたー

・痛いニュース

・VIPPERな俺

・キニ速

・哲学ニュース

vvvウイルス感染報告が多いサイトまとめ ・やらおん! ・ハムスター速報 ・はちま起稿 ・オレ的ゲーム速報＠刃 ・ニュー速VIPブログ ・暇人速報 ・アルファルファモザイク ・あじゃじゃしたー ・痛いニュース ・VIPPERな俺 ・キニ速 ・哲学ニュース 危険だから絶対開かないで

— 吐血ーニャ(ゆんちゃん) (@marimanta97)

今のところ、感染が疑われる経路としては｢バナー広告｣の名が挙がっています。
しかし、これはvvvウィルスの感染ルートが特定されたというわけではありません。

一口にバナー広告と言っても、複雑なネットワーク上で作動しているため、どのサイトが感染しているかしていないかは判別できない状態にあるのです。

ゆえに先ほど列挙したサイトもウィルスに感染しているかどうかははっきりとは分かりません。
しかしながら、感染の疑いがあるサイトは開かない方が賢明であることは間違いありません。