【寝たきり芸人】『あそどっぐ』阿曽太一をWiki風に!ネタはつまらない?事務所はどこ?

こんにちは。NALです！

今回はお笑い芸人の阿曽太一さんを取り上げます。

『阿曽太一』という名前を聞いて一体どれほどの人間が彼の顔を思い浮かべることができるでしょうか？

2016年現在、彼は『あそどっぐ』という芸名で活動しています。
しかし、彼の本名も芸名も世間には広く知られていないというのが現状です。

お笑い芸人を名乗る彼ですが、テレビへの出演は数える程度しかありません。
それでいて営業に力を入れているわけでもありません。

彼が活躍の場としているのは『ニコニコ生放送』や『Youtube』といったオンラインサービスなのです。

「なぜ芸人なのにテレビや舞台に立たないんだ？」

それは至極当然の疑問です。
しかし、彼にはそう簡単にはテレビや舞台に出られない理由があったのです。

実は、彼は『脊髄性筋萎縮症』という難病を患っており、顔と左手の親指しか動かせなかったのです。

全身麻痺に見舞われながらも精力的にお笑い活動に取り組む姿を指して彼は自らを「寝たきり芸人」と称しています。

24時間介護が必要な身体ですが、そんなハンディキャップなどものとのもせず豪快に笑い飛ばす彼の生き様に多くの人間が勇気をもらっています。

「障害は僕の武器」

そう語る彼を突き動かす原動力は一体何なのでしょうか？

今回は障害を武器に戦う寝たきり芸人『あそどっぐ』の阿曽太一さんについて調べてみました！

寝たきり芸人『あそどっぐ』阿曽太一の経歴をWiki風に！事務所はどこ？

まず、彼のプロフィールを簡単にご紹介します。

彼を寝たきり芸人たらしめている『脊髄性筋萎縮症』という難病ですが、これは全身の筋力が低下していく病です。

彼は生まれてまもなくこの病気を発症。
当時の医師からは「3歳までしか生きられない」と診断されていました。

しかし、生まれ持った明朗快活な性格のためか彼はこの余命宣告を押しのけます。

難病のため幼い頃から電動車いすでの生活を余儀なくされましたが、この時点ではまだ寝たきりではありませんでした。

彼が芸人を志すきっかけとなったのは高校生の頃。
当時、高校1年生だった彼は同級生とコンビを結成し、全校生徒の前でコントを披露。

この時が芸人としての最初のステージでした。

「皆が笑ってくれて気持ちよかった」

当時をそう振り返る彼にとってこの経験が大きく人生を変えたのです。
相方とともに本気でプロになる夢を描いていた彼でしたが、その夢は無慈悲にも打ち砕かれることになります。

それは高校卒業後、相方がこの世を去ってしまったのです。
享年23歳でした。

友人の死にショックを受けた彼はそれまでネタを書き溜めたネタ帳を捨てました。
彼が寝たきりの状態になったのはちょうどこの頃です。

彼は芸人になる夢を諦め、株取引に手を出しました。
当時から障害者年金などを受け取ってはいましたが、彼は自分の力で収入を得ていく仕事がしたかったのだと言います。

こうして一度は諦めた芸人への道ですが、彼が32歳の時に再び大きな転機が訪れます。

それがニコニコ生放送との出会いでした。

ニコニコ生放送が芸人人生を蘇らせた

ニコニコ生放送との出会いは2011年の時。
当時、彼は32歳。

ニコニコ生放送の存在を知ったのは生活支援のヘルパーさんがきっかけでした。

「パソコンがあれば全国にネタを放送できる」

心の奥底でくすぶっていた芸人の炎がめらめらと燃え始めました。
こうして彼は再び芸人として活動することを決意したのです。

生活支援のヘルパーさんに協力してもらいながら、週1のペースで動画を撮影し、投稿を開始。

以前は障害をネタにすることを避けていた彼ですが、今回からはためらわず堂々と笑いの種にしました。

しかし、現実はそう甘くはありません。

当初、彼の生放送を視聴した人間はわずか7人。
そのコメント欄には「つまらねー」の文字が並びます。

芸人としての彼の評価が生々しく反映された瞬間です。

しかし、彼は決してネタ動画の投稿を止めようとはしなかったのです。

動画を投稿し始めてから数ヶ月後、彼はNHKのネタ番組『SHOW-1グランプリ』に1本のネタ動画を送ります。
すると、そのネタは見事審査に合格し、番組出演が決定したのです。

この番組は彼と同じように障害を抱える人間がネタを披露し、競い合うというもの。

彼にとってこの番組が初めてのテレビ出演となりました。
そして、驚くべきことに彼はテレビ初出場にしてなんと準優勝に輝いたのです。

芸人として彼の実力が公に認められた瞬間です。
これを機に彼は株取引から手を引き、自らの退路を断ちました。

こうして彼は芸人一筋で現在も活動し続けているのです。

あそどっぐのネタはおもしろい？つまらない？

「障害は僕の武器」

そう語る彼は自身の障害を臆せずネタにしています。

先の『SHOW-1グランプリ』では見事準優勝に輝いている彼だけにネタの内容が気になります。

彼のネタがこちらです。

〈私立寝たきり学園〉

〈もしも寝たきり障害者が銀行強盗だったら〉

こちらの動画をご覧になった方はどういった感想を抱くでしょうか？

「面白い」

「つまらない」

「正直、笑えない」

価値観は人それぞれなため、どの感想も間違いではありません。

私個人の感想としては、決して面白いとは言えませんでした。
その理由は、やはりというべきか障害者を笑いの対象にすることが社会的にタブーとされていることが大きく影響していると思われます。

しかし、それでもお笑いに対する彼の真摯な姿勢や気持ちは痛いほど伝わってきました。

難病というハンディキャップは確かに存在しますが、それを上回る彼の熱意がいつしか世間に伝わることでしょう。
今後の彼の活躍に期待するとともに微力ながら応援させて頂きます！