【バルス離れとは?】原因はセンター試験/株式会社バルス?バルス祭り(2016)の時間や結果!

こんにちは。NALです！

今回は『バルス離れ』を取り上げます。

全く聞き慣れない言葉ですが、これはジブリアニメ『天空の城 ラピュタ』に登場する”滅びの呪文”、『バルス』に由来します。

バルスとは、物語の終盤においてラピュタを滅ぼすためにパズーとシータが唱える呪文のこと。
この呪文を唱えたことにより、絶対の要塞として天空に存在するラピュタが崩壊するというもの。

“バルス”という耳に残る語感の良さと”滅びの呪文”という設定も相まって世間では作品自体よりも注目されている言葉なのです 苦笑

その人気を象徴するのが『バルス祭り』と呼ばれるイベントです。
これは放映されるアニメの中で登場人物が「バルス！」と叫ぶタイミングに合わせてユーザーもその呪文を唱えるというもの。

かつては呪文を唱える媒体として2chなどの掲示板が主流でしたが、現在ではTwitteなどに代表されるSNSに取って代わられています。

バルス祭りの盛り上がりは凄まじく、過去には2chのサーバーをダウンさせた実績があります。

しかし、これほどまでの人気を誇るバルス祭りに陰りが生じてきたというのです。
それこそが冒頭でご紹介した『バルス離れ』なのです。

若者のバルス離れが叫ばれるようになったきっかけは2016年1月15日に放送された同アニメでした。
2013年8月に放送されて以来、3年ぶりに地上波で放送されることになった同アニメでしたが、今回のバルス祭りの結果が芳しくなかったのです。

これが原因で若者のバルス離れが懸念されるようになったというわけです。

果たしてバルス離れの理由とは一体何だったのでしょうか？

今回はネットユーザーを悩ます『バルス離れ』について調べてみました！

バルス祭りとは？

『バルス離れ』を取り上げる前に『バルス祭り』について簡単にご説明します。

冒頭でも少し触れましたが、バルス祭りとはジブリアニメ『天空の城 ラピュタ』に登場する”滅びの呪文”です。

語感の良さや滅びの呪文という設定が多くのネットユーザーに好まれ、同アニメ放送時にはネット掲示板やSNSなどで異常なまでの盛り上がりを見せます。

やり方としてはアニメの中の登場人物が「バルス！」と叫ぶタイミングに合わせて、ネットユーザーも同時にその言葉をネットに書き込むというもの。

やり方自体は至極単純ですが、侮ることなかれ。
実はこのバルス祭りは過去に世界記録を樹立しているのです。

それは2011年12月のこと。
この時に放送された同アニメに合わせて大量の「バルス」がTwitter上に書き込まれたわけですが、その数なんと秒間25,088。

さすがは過去に2chのサーバーをダウンさせた実績のあるイベントです。

しかし、この時の記録は2013年1月1日の「あけおめ」ツイートに破られることになります。
そのツイート数は秒間33,388。

これに憤慨したニコニコ生放送は「世界記録を取り戻そう」とネットユーザーに呼びかけました。

その結果、2013年8月2日に行われたバルス祭りでは秒間143,199ツイートを達成。
前回の記録を大幅に上回ると共に「あけおめ」ツイートの記録すらも大きく塗り替えました。

これ以降、バルス祭りは常に記録を意識したイベントとなっていったのです。

バルス祭り（2016）の時間と結果

2016年1月15日に開催されたバルス祭りですが、アニメで「バルス！」と叫ばれた時間はいつだったのでしょうか？

2016年1月16日に配信された『やじうまwatch』によれば、バルスの呪文が唱えられたのは1月15日23:23:14とのこと。

また、この瞬間がバルスツイートのピークだったと言います。

バルスツイートのリアルタイム計測を行っていたNTTデータによれば、そのツイート数はおよそ秒間5,5000。
なお、23:23からの1分間のツイート数は34,5377だと発表されています。

そして、最終的なバルスツイート数は902,928という結果に終わりました。

【バルス速報】２３：２３、ラピュタOA中の累計バルス数、９０２，９２８バルス！そして、２３分１分間で３４５，３９７バルス！　

— イマツイ編集部 (@imatsui_desk)

1秒間に5,5000回もツイートされていれば、バルス人気はまだまだ健在のように思えます。
しかし、前回のケースと比較した場合、今回の結果は『バルス離れ』と言われても仕方のないものだったのです。

前回（2013年12月）の秒間ツイート数
⇒106,338

今回（2016年1月：）の秒間ツイート数
⇒5,5000

前回と比較すると、今回の秒間ツイート数が半減してしまっていることが分かります。
2013年度のバルス祭りでは世界記録を奪い返しただけに今回のイベントは自己ベストを更新する意味合いも強かったようです。

今回のバルス祭りで『バルス離れ』が起きてしまった原因として何が考えられるでしょうか？

バルス離れの原因（１）：センター試験

バルス離れの原因として意見が最も多かったのがセンター試験です。

実は同アニメが放送された翌1月16日にはセンター試験の第一日目が開始される予定だったのです。
そのため、Twitter上には「センター前にバルス叫ぶ受験生なんているのかよwww」という声が殺到しました。

この日をもって入試の第一関門であるセンター試験が全国で一斉にスタートするわけですが、最初の試験科目が開始されるのは9:30から。
この状況を鑑みれば、前日に「バルス！」などとつぶやいている場合ではありませんね 苦笑

バルス離れの原因（２）：日本テレビの参戦

バルス離れが起きた原因として「日本テレビの参戦」を指摘する声も挙がっています。

というのも、バルス祭りの人気に目を付けた日本テレビがこのイベントに公式参戦することを表明していたのです。
このことについて2016年1月15日に配信された『SENSORS』は次のように報じています。

日本テレビとしてバルス祭りをより盛り上げるために同イベントを企画し、参戦を表明しました。
しかし、これが古参のユーザーには大不評だったのです。

もともとバルス祭りはユーザー同士が自発的に盛り上げていたイベントでした。
自然発生的に生まれたイベントだからこそ、ユーザー同士の結束や盛り上がりが生まれたのです。

ところが、この間に割って入ってきたのが日本テレビだったというわけです。

内輪で楽しんでいたにも関わらず、”外部”の人間が立ち入ってきたため、古参のユーザーは冷めてしまったのです。
それが今回の結果につながったのではないかと指摘されています。

バルス離れの原因（３）：バルス株式会社

バルス離れが起きた3つ目の理由は『バルス株式会社』の影響です。
ちなみに『バルス株式会社』は”元”『株式会社タニタ』のことです。

2016年1月16日現在、株式会社タニタは『バルス株式会社』へと社名を変更しています。

その理由はバルス祭りの闘いに敗れたからです。
ことの発端はバルス祭り開催前にタニタが言い放った衝撃の一言でした。

「バルスと叫ぶ瞬間に”タニタ”とつぶやいて欲しい」

「タニタが勝ったら、バルスの商品を作る」

「もし、”タニタ”のツイート数が”バルス”に及ばなければ、
社名を『バルス株式会社』に変更する」

「タニタ」が「バルス」を超えたら 1.破滅の呪文「タニタ」セット限定販売 2.ラピュタパンを作る 3.「君をのせて」体重計作成 超えなかったら社名を1日「バルス」にします。

— 株式会社バルス（公式） (@TANITAofficial)

こうして一方的に挑戦状を叩きつけたタニタでしたが、結果は惨敗。
タニタは公約通り、社名を『バルス株式会社』へと変更したというわけです。

そして、ここにバルス離れの原因があります。
それは「ネットユーザーの中からタニタ側に寝返る人間が現れた」というものです。

結果的に勝負に負けたタニタですが、中にはタニタ側に寝返ったユーザーもいたことでしょう。
その人数分が顕著な結果になって表れたのではないかと分析しているようです。