【東京大雪警報の基準】過去200１年～2014年の履歴!降雪量(2016)や特別大雪警報について

こんにちは。NALです！

今回は『大雪警報』を取り上げます。

2016年1月18日。
この日、気象庁が『大雪警報』を発令しました。

気象庁によれば、同日朝方から昼頃にかけて関東地方と東北地方太平洋側を中心に大雪になることが予想されています。

試算によれば、今回の大雪警報を受けて東京都心では2014年1月の降雪量に匹敵するほどの降雪量が見込まれています。

2016年1月18日5:04現在、大雪警報が発令されている地域は以下の4つ。

・山梨県

・群馬県

・埼玉県（秩父地方）

・東京都（多摩地区）

現時点で大雪警報が発令されているのはこの4県ですが、今回の大雪は昼までがピークとされているため、まだまだ予断を許さない状態と言えます。

気象庁ではこの大雪警報を次のように定義しています。

「大雪により重大な災害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。」

つまり、今回、大雪警報が発令された4県は大雪によって甚大な被害を被る可能性が非常に大きいと言えるのです。

不要不急の外出は避け、いつもより早い出勤・通学を心がけることが自らの命、そして相手の命を守る最善の予防策になります。
こんな時だからこそ冷静な判断・行動が求められるのです。

今回は1都3県にまたがって発令された『大雪警報』について調べてみました！

大雪警報の基準とは？

甚大な被害を及ぼす可能性のある場合に限り発令される大雪警報ですが、一体何を基準に決めているのでしょうか？

気象庁のHPによれば、大雪警報の基準は次のように定義されています。

この定義に則るのならば、今回のケースでは東京・多摩地区では最低でも20cm以上の降雪が予想されることになります。

これほど深く雪が積もれば、車を始めとする多くの交通機関が立ち往生することになるでしょう。
公共交通機関は運転を休止し、多くの人間の移動手段が奪われることになります。

自家用車をお持ちの方は早めにチェーンを装着するなどして移動手段と安全を確保しておくことが賢明です。

特別大雪警報とは？

今回のケースで発令されたのは大雪警報でしたが、降雪量によってはそれを上回る『特別大雪警報』というものが存在します。

気象庁は特別大雪警報の基準を次のように定義しています。

ひとつの県を覆うほどの大雪などそうそう事例があるとは思えません。
しかし、過去の履歴を辿るとこの特別大雪警報が発令されたケースがあったのです。

それは1938年と1981年です。

各年度の被害状況は次の通りです。

【1938年】
死者・行方不明者：231人
住家全半壊：1735棟
床上・床下浸水：6978棟

【1981年】
死者・行方不明者：152人
住家全半壊：466棟
床上・床下浸水：6097棟

なお、特別大雪警報が発令された際に観測された最大降雪量は600cmを記録したとのこと。
2014年度にも大雪警報が発令され、関東を中心として甚大な被害をもたらしたました。

とりわけ、山梨県が大きな被害を被りましたが、この時はそれをはるかに凌ぐ降雪量だったということになります。

東京に発令された大雪警報の過去/履歴

大雪警報が1都3県に渡って発令されましたが、東京は過去にどれほど大雪に見舞われていたのでしょうか？

気象庁の調べによれば、1984年から2014年までに発令された大雪警報は実に21回。
2016年1月に発令されたものを含めると、現在までに22回発令されている計算になります。

しかし、この数字は1982年以降のデータに基づいた記録です。
したがって、1981年以前をたどれば、これ以上の大雪警報が発令されていることでしょう。

この22回もの大雪警報のうち、2000年代になって発令されたのは次の年です。

・2001年

・2014年

・2016年

大雪警報発令：2001年1月27日

2001年1月27日、深夜2:25。
この時刻、東京にはみぞれが降り始めていました。

そして同日3:05、みぞれは雪へと変わります。

その降雪量は9:00の時点で1cm、12:00には6cmとみるみる降り積もっていったのです。
そして、14:00の時点では深さ30cmにも達する雪が辺り一面を覆う事態となりました。

これを受けて気象庁は同日14:30に大雪警報を発令。

東京都内最深積雪は8cmを記録。
これにより、305人もの負傷者が病院に搬送されることになりました。

また、埼玉県の秩父市では観測以来2度目となる53cmもの積雪を記録しています。

大雪警報：2014年2月8日/14日/15日

2014年度にも大雪警報が発令されましたが、この時は3日間に渡って計5もの警報が発令されました。

観測された14日時点での積雪は次の通りです。

東京（都心）：13cm

千葉県（千葉市）：13cm

埼玉県（熊谷市）：32cm

神奈川県（横浜市）：22cm

山梨県（甲府市）：76cm

この時の大雪で山梨県が壊滅的な打撃を受けたことは世間の記憶にも新しいのではないでしょうか？

このケースでは積雪が20cm超えを記録していますが、これは1998年以来、実に16年ぶりの歴史的大雪だったのです。
関東を襲った歴史的大雪による被害は以下の通りです。

死者数：26人
重傷者：118人
軽症者：583人

大雪警報：2016年1月18日の降雪量予想

2014年度の歴史的大雪以来、2年ぶりに発令された今回の大雪警報ですが、一体どれほどの降雪量が予想されているのでしょうか？

このことについて2016年1月18日に配信されたNNNでは次のように報じています。