【原節子のお墓はどこ?】恋愛が噂された小津安二郎、ヒトラーとの関係

こんにちは。NALです！

今回は昭和を代表する稀代の名女優、原節子さんを取り上げます。

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原節子さんといえば、戦前から戦後という激動の時代に活躍した伝説的な女優として有名ですね！

彼女が後に”伝説的”とまで言われる理由は、類まれなる美貌とミステリアスな人物像にありました。

彼女は1932年～1962年までに間に100本以上の映画作品に出演。

戦前は容姿先行のアイドル女優、戦中はプロパガンダ作品の象徴として活躍。
しかし、彼女の”女優”としての才覚が認められたのは戦後になってからでした。

彼女を押しも押されもせぬ女優にまで押し上げたのは小津安二郎監督とタッグを組んだことが大きく影響しています。

現在でも『原節子＝小津安二郎』というイメージが定着していることからも分かる通り、この2人が共演した作品は軒並み高い評価を獲得。

戦前にかけて定着していた「ルックス先行のアイドル女優」というイメージを彼女は演技力で覆したのです。

小津監督も彼女の演技力を絶賛し、事あるごとに彼女を自身の作品に起用しています。
こうして黄金コンビが誕生することになったわけですが、1963年12月12日に小津監督が他界。

小津監督が自らの死によって映画界から身を引くと、それに倣うように彼女も女優業を引退。

女優業を引退して以降、2015年9月5日に死去するまで彼女は表舞台には一切姿を現しませんでした。

生来の美貌に加え、演技力まで獲得した彼女でしたが、女優を引退してからはその動向が一切伏せられてきたのです。
彼女が”伝説的”と言われる最たる理由がまさにここにあります。

伝説的女優の名を欲しいままにする彼女には、もうひとつの常套句があります。

それは”永遠の処女”です。
実は彼女には結婚歴がないのです。

これほどの美貌の持ち主である彼女ならば、結婚の申し出など引く手あまただったことでしょう。

ただ、生涯独身を貫いた彼女にもかつては熱愛を噂された人物がいました。
果たしてその人物とは一体・・・

今回は麗しの美貌と卓越した演技力で”伝説的女優”として今なお語り継がれる原節子さんについて調べてみました！

原節子に囁かれた恋愛相手とは？

時には「ルックス先行のアイドル女優」などと揶揄されるほどの美貌を持つ彼女ですが、生前に熱愛を囁かれた人間がいます。

そのひとりが彼女を名実ともに大女優へと押し上げた小津安二郎監督でした。

冒頭でもご紹介した通り、小津監督は自身の作品に彼女を起用しています。
彼女が抜擢された小津監督作品を振り返ると、以下の6作品だということが分かりました。

・『晩春』

・『麦秋』

・『東京物語』

・『東京暮色』

・『秋日和』

・『小早川家の秋』

これらの作品で彼女が演じた役にはある共通点があります。
それは、「とある事情で婚期が遅れるも、義理の父親と深い絆で結ばれる娘」というもの。

“永遠の処女”というイメージは小津監督作品に見られるこれらの役を彼女が演じたことがきっかけで生まれたとされています。

小津監督と彼女との間に熱愛が囁かれるようになったのは2人が共演して間もない頃だったと言います。

小津監督と言えば、自身が描く世界観を忠実に再現することで名声を獲得しています。
そのため、小津監督は俳優陣にも完璧な演技を求めました。

演技に対するダメだしは半端ではなく、『麦秋』に出演した淡島千景さんはNGを20回以上も喰らったと述べています。

それほど演者にも厳しかった小津監督ですが、こと原さんには手放しの賞賛を贈っていたと言います。
彼女を起用する度に「原君は演技が上手いね」と褒め称えながら、演出していたそうです。

こうした関係が発端となり、2人の間に恋愛関係が囁かれるようになったというわけです。
また、これ以外にも2人が熱愛していたという噂の根拠となるエピソードがあります。

・小津監督とほぼ同時に彼女も女優業を引退したこと

・小津監督の通夜に参列した彼女が人目をはばからずに号泣したこと

・小津監督も生涯を独身で貫いたこと

これの事実も相まって2人の熱愛が真実だとすると噂が広まりました。
しかし、生前の小津監督はこの噂を自身の作品に利用しており、世間の目など意に介していなかった節があります。

また、2人が恋仲でなかったことを証言する人物がいました。
それは小津監督作品にも出演したことのある女優、司葉子さんです。

彼女は1983年に公開された小津監督の伝記映画『生きては見たけれど 小津安二郎』の中で次のように語っています。

さらに小津監督には肉○関係のみの女性もいたようです。
その女性は昔から顔なじみの芸者であり、夜の方も事欠かなかったと言います。

これらのエピソードを踏まえると、小津監督と原さんが恋愛関係にあったとする噂は世間とメディアがでっち上げたものと考えることができそうです。

2015年12月18日に配信された『イエロージャーナル』でもこれと同じ内容の記事を掲載しています。

原節子はヒトラーとも恋愛関係にあった！？

彼女の人生で最も真実味を帯びて囁かれた熱愛相手が小津監督でした。

しかし、ネットの声を拾うとある驚愕の噂に行き当たったのです。

それが彼女とヒトラーの熱愛です。

ヒトラーといえば、国家社会主義ドイツ労働者党（ナチス）の指導者として世界的に有名な政治家です。
ただし、彼の名が有名なのは”悪名”としてです。

彼こそドイツ史上かつてないほどの権力を掌握し、第二次世界大戦のきっかけを作った人物であることは周知の事実。

一体、ヒトラーと彼女のどこに接点があるというのでしょうか？

実は2人の接点は映画にありました。
というのも、戦中の日本は同盟国のドイツとともにある合作映画を制作したいたのです。

その日独合作映画の名前は1936年に公開された『新しき土』。

彼女はこの映画の中でヒロインを演じているのです。

冒頭でもご紹介した通り、彼女の評価は戦前・戦中・戦後で全く異なります。

戦前は「ルックス先行のアイドル女優」と揶揄されていた彼女でしたが、戦中では政治的な宣伝を目的に制作された”プロパガンダ映画”に多く出演したことから、プロパガンダのアイコンとして認知されていたのです。

この『新しき土』も政治的な意図・宣伝を目的に制作されました。
この映画の最大の目論見は日本とドイツが政治的および軍事的に接近することでした。

当時のドイツ国民は有色人種をよく思っていませんでした。
そのため、ナチスとして日本人のイメージを上げることで日本と同盟を組む正当性を主張する狙いがあったというわけです。

ヒロインを演じた彼女は撮影スタッフらとともにドイツを訪れます。
その際、彼女はドイツ国民によって熱烈な歓迎をもって出迎えられました。

それはヒトラーとて例外ではなかったのです。

これが彼女とヒトラーを繋ぐ接点だったというわけです。
しかし、2人が恋愛関係に発展したという事実はありません。

無論、Yahoo!知恵袋にあったように彼女がゲッベルスと愛人の関係にあったという記録も存在していないのです。

原節子のお墓はどこにある？

2015年9月5日に亡くなった彼女ですが、お墓はどこにあるのでしょうか？

結論から言うと、彼女は東京にある『菩提寺』にある墓に納骨されました。
この墓は彼女の両親も納骨されているため、彼女は親とともに安らかな眠りについたということになります。

彼女の両親は一般人であるため、この墓は大女優には似つかわしくない庶民的な造りだと言います。

しかし、彼女は女優引退以降、決して表舞台には立とうとしませんでした。
芸能界から退いた彼女にとってもはやスポットライトは必要なかったのかもしれません。

結果的に彼女は東京にある菩提寺にある墓に納骨されたわけですが、実は生前に入るであろうと言われていたもうひとつの墓があったのです。

それは鎌倉の浄妙寺にある墓です。
なぜ、彼女の墓が鎌倉に用意されていたのでしょうか？

それは、女優引退後、彼女が鎌倉に住む親戚の家で同居生活を始めたからです。

その家の主は熊谷久虎さん。
彼女の姉と結婚した”義兄”に当たる人物です。

女優を引退した彼女は鎌倉に住む姉夫婦と同居を始めました。

既に久虎さんは他界され、浄妙寺に納骨されていますが、その隣に一人分の墓地敷地が確保されていたのです。
そのため、彼女が亡くなった後はこの場所に納骨されるのではないかと囁かれていたわけです。

しかし、実際に彼女が浄妙寺に埋葬されることはありませんでした。

ちなみに浄妙寺の墓がこちらです。

石碑には”無”と一字だけ刻まれていることが分かります。
そして、単なる偶然か、もしくは運命なのか小津監督の石碑にも”無”と刻まれているのです。

当時、恋愛関係がまことしやかに囁かれていた2人だけに運命めいたものを感じてしまうのは私だけでしょうか？