【感動注意】鶴岡のおじさん・金野昭治の職業（仕事）!寄付をする理由とは?

こんにちは。NALです！

今回は『鶴岡のおじさん』を取り上げます。

あなたはこの言葉をご存知でしょうか？
ほとんどの方は初めて聞く言葉だと思います。

かくいう私もそのひとりです。
恐らく、日本でこの言葉に馴染みのある人間はほとんどいないでしょう。

しかし、2015年12月19日現在、この言葉がネットを中心に急速に広まりつつあるのです。
ことの発端は同日に放送されたNHKの番組『おはよう日本』がきっかけでした。

同番組にて鶴岡のおじさんが特集されたことでこの言葉が全国を駆け巡る事態となりました。
この特集を見てネット上では｢感動した！｣という声が数多く上がっています。

果たして鶴岡のおじさんとは一体どんな人物なのでしょうか・・・

今回はネット中を感動の渦に巻き込んだ鶴岡のおじさんについて調べてみました！

鶴岡のおじさんとは何者？

目下、ネット上を感動で包み込んでいる鶴岡のおじさんとはどんな人物なのでしょうか？

実はこのおじさんの存在は山形県鶴岡市に住む人間ならば、誰しもが知っているほど有名な人物なのです。
しかし、有名でありながらもその顔を知る者は誰ひとりとしていませんでした。

有名人であるにも関わらず、誰ひとりとしてその顔をしる者がいないとは摩訶不思議な話にも聞こえますが、その謎は彼のしてきたことを見れば納得が行くことでしょう。

彼は自身の出身校でもある鶴岡市羽黒四小に匿名で図書費を送り続けていました。
自身の名を明かさず、しかも毎月欠かさず図書費を送り続ける彼には頭が下がります。

しかし、さらに驚くべきは彼が寄付を始めた時期です。
なんと彼が同校に寄付金を送るようになったのは1974年4月からだったのです。

2015年時点で起算すれば、その年月は実に41年間にも上ります。

果たしてこれほどの期間、寄付を続けられる人間がこの世の中にどれほどいるでしょうか？

もちろん、彼が寄付をするようになったのは自らの意思です。
誰からも頼まれることなく、そして誰からも賞賛されることもない行為を彼は自ら率先して行ったのです。

彼をそこまで駆り立てる情熱は一体何だというのでしょうか？

鶴岡おじさんが寄付を始めた理由

彼が寄付を始めるきっかけとなったのは1973年に母校を訪れたことでした。

母校の図書館を訪れた彼は蔵書の少なさに愕然したそうです。
それもそのはず。
当時、羽黒四小に割り当てられた図書の年間予算はたった2万円だったのです。

｢将来の子供たちのためにも力になりたい｣

子供の将来を真に憂う純粋な気持ちが彼をここまで突き動かしたのではないでしょうか？

母校の現状を知った彼は翌1974年4月12日から毎月数千円の寄付を始めたのです。

学校に届いた彼から届いた封筒の裏には｢鶴岡市｣とだけ記されていたいたとのこと。
そして、その手紙には次のように書かれていたいたと言います。

「社会から受けた温かい恩に少しでも報いたい。
図書費に使って下さい」

当時、彼自身も｢いつまで寄付が続くか分からない｣と不安に思っていたそうです。
しかし、それでも彼は毎月の寄付を欠かすことはありませんでした。

社会から受けた温かい恩に報いるため。
そして、輝かしい子供たちの未来のために。

その後、彼の寄付金は2000円から5000円になりました。
彼がこれまでに寄付した総額は220万円にも上ります。

同校は彼からの温かい寄付金によって1500冊以上もの図書を購入。
子供達はこれらの本を”おじさん文庫”と呼び、大切にしているそうです。

鶴岡のおじさんの正体は金野昭治！

2015年現在で実に41年間もの間、母校に寄付をし続けてきた鶴岡のおじさんですが、遂に彼の正体が判明しました。

彼の正体は金野昭治さんとおっしゃいます。

年齢は68歳。
もともとは山形県鶴岡市に住んでいましたが、現在は仙台市在住とのこと。

彼の正体が判明したのは自身が鶴岡のおじさんであると名乗り出たからです。
寄付を始めた当初から一貫して匿名を貫いてきた彼に一体どんな心境の変化があったのでしょうか？

このことについて2015年12月5日に配信された『山形新聞』は次のように報じています。

同紙が報じているように彼の母校でもある羽黒四小は2016年3月をもって閉校となってしまうのです。
子供たちの夢を壊さないようにとこれまで正体を隠してきた彼ですが、母校がなくなってしまうことを理由に名乗り出たというわけです。

彼が初めて鶴岡のおじさん本人として母校を訪れたのは2015年12月4日のこと。

この日、彼は最後の寄付を終えるとともに児童たちと心ゆくまで交流を楽しみました。
目を輝かせながらお薦めの本を紹介する児童たちの姿を見ながら、彼はその様子を嬉しそう見つめていたと同紙は伝えています。

そして最後に彼は子供たちに向けてこう言ったそうです。

｢たくさん本を読んで勉強して欲しい｣

その気持ちを”寄付金”という形で伝え続けてきた彼でしたが、今回はその想いを”言葉”で伝えることができました。

金野昭治の職業（仕事）とは？

41年もの間、無償で寄付を続けるなど簡単にできるものではありません。
彼をここまで突き動かしたものは社会への恩返しと子供たちの輝かしい未来を守りたいという謙虚な気持ちがあったからです。

しかし、現実問題として無償で寄付を行うということは並大抵のことではありません。

前述したように当初は彼自身も寄付を続けられるかわからなかったのです。
結果的には41年間もの間、毎月欠かさず寄付し続けたわけですが、気になるのは彼の職業です。

一体彼はどんな仕事に就いていたのでしょうか？

現在の年齢が68歳であることから、既に仕事はリタイアしているものと思われます。
ただ、当時の彼の経歴について先の山形新聞は次のように報じています。

このことから彼は高校卒業後に東北電力に勤務していたことが分かります。
しかし、彼が東北電力で定年まで勤め上げたのかということまでは分かりませんでした。

ただ、子供たちに向けたメッセージの中で｢今でも英語の勉強をしている｣と語っていたことから、第一線を退いても常に何かを学び続けているようです。
“生涯現役”とはまさに彼のためにあるような言葉ではないでしょうか？