【ジンバブエドル無価値】アフリカ・ジンバブエの平均寿命が最低な理由!治安はいい?

こんにちは。NALです！

今回はジンバブエを取り上げます。

ジンバブエといえば、激しいインフレーションによって自国の通貨が無価値になったことで注目を浴びていますね！

インフレーションとは、通貨の価値が下がることで相対的に物価が高騰する現象を指します。
これまでの歴史を振り返るとどこの国もインフレとデフレを経験しながら、成長や衰退を繰り返しています。

しかし、目下、ジンバブエが直面しているインフレは常軌を逸したレベルに達していました。
ジンバブエのインフレ率はなんと5000%超え。

このインフレを受けてジンバブエの自国通貨の価値は実質無価値同然となったのです。

そのため、ジンバブエは2009年から自国通貨の代わりとして米ドルと南アフリカの通貨であるランドを使用していました。

また、2015年6月には自国通貨の廃止に着手。
自国通貨ドルの全てを米ドルに両替することでジンバブエ・ドルの一掃を開始しました。

こうして公式にジンバブエ・ドルに廃止が決定し、自国通貨として米ドル／ランドが採用されたわけですが、これに加えて中国人民元も加えることが発表されました。

このことについて2015年12月24日に配信されたCNNでは次のように報じています。

これにより、ジンバブエには中国資本が流入することになりました。
世界最貧国と言われるジンバブエですが、この政策によりハイパーインフレを脱却することができるのでしょうか？

今回は5000%超えのインフレで世界中がその動向に注目するジンバブエについて調べてみました！

世界最貧国ジンバブエの平均寿命が最低な理由

世界一貧しい国として知られるジンバブエですが、果たして国民の平均寿命はどれくらいなのでしょうか？

調べてみると、2012年に行われた『世界銀行データ』での調査では58.8%という数字が報告されていました。

参考までに我が国日本の事例を引き合いに出すと、2014年度の平均寿命は次の通りです。

男性：80.5歳

女性：86.8歳

“長寿大国”と呼ばれる日本ですが、それを差し引いてもジンバブエの平均寿命が短いことは事実です。

しかし、過去のデータを遡るとジンバブエはこれ以上に平均寿命が短い時期があったのです。

ジンバブエの平均寿命が世界最低となったのは2006年度のこと。
世界保健機関（WHO）が調査結果をまとめた『世界保健報告』（2006年度版）によると、同年のジンバブエにおける平均寿命は36歳でした。

平均寿命が62歳だった1990年度に比べるとわずか16年で大幅に寿命を下げていることが分かります。

ジンバブエの平均寿命がこれほどまでに短い理由のひとつがHIV/AIDSの感染拡大です。

2015年現在、HIV/AIDSを完治させる薬は存在していません。
そのため、最新の医学をもってしてもこの病気を治すことはできないのです。

しかしながら、”不治の病”と恐れられてきたHIV/AIDSですが、現在では発症を遅らせる薬が新たに開発されています。

また、公衆衛生や栄養状態、医療機関の利便性が改善・確立されたことでHIV/AIDSは昔ほど怖い病気ではなくなりつつあるのです。

ところが、それも世界レベルでの話。
世界的にみれば、確かにHIV/AIDSの脅威を少なくなっているとはいえ、ジンバブエを初めとする貧しい国では万全な医療体制が整備されていません。

これにより、未だにHIV/AIDSは猛威を振るっています。
WHOの調査によれば、ジンバブエの国民のうち約3割がHIV/AIDSに感染していると報告されています。

驚異的なまでの平均寿命の低さを誇るジンバブエですが、それゆえこの国は非常に若い世代の人間によって構成されています。

2012年に行われた『ジンバブエ家計調査データ』によれば、同国の人口のうち、41%の人間が15歳以下と報告されているのです。

非常に若い世代で構成されているであるがゆえにジンバブエはある深刻な問題を抱えています。
このことについて2014年10月24日に配信された『産経デジタル』は次のように報じています。

この記事にもある通り、大人と暮らしているからといって裕福な生活が保証されているわけではありません。
しかし、それ以上に厳しい現実に直面している子供も多く存在しています。

保護されなかった身寄りのない子供たちは自分の力だけで生き延びることを強いられているのです。

もちろん、年端のいかない子供たちに自活する術などありません。
ジンバブエの平均寿命が低いのは単にHIV/AIDSではなく、こうした貧困もまた大きく影響しているのです。

ジンバブエの治安は大丈夫？

前項では世界最貧国と呼ばれるジンバブエの平均寿命についてお伝えしました。

しかし、それとともに気になるのがジンバブエの治安です。
一般的に貧しい国ほど犯罪の発生率は高くなる傾向があります。

ましてやジンバブエは”世界一貧しい国”と呼ばれています。
このことからも同国の治安が極めて悪いことが予想されます。

治安状況について調べるため、外務省のHPにアクセスしてみると意外な事実が判明しました。
外務省によれば、ジンバブエは比較的平穏な国に指定されたいたのです。

外務省は海外の治安レベルに応じてレベル1～レベル4のステージに区分けしています。
その中でジンバブエはレベル1「十分注意してください」に指定されています。

同国の治安についてHPでは次のように説明されています。

世界最貧国と呼ばれる事実を踏まえると、ジンバブエの治安が比較的安定していることには驚きです。
しかしながら、それでも日本より治安が悪いことは確かです。