【イスラム国に宣戦布告】ハッカー集団アノニマスとは?意味や日本人メンバーについて

こんにちは。NALです！

今回は国際的なハッカー集団『アノニマス』を取り上げます。

アノニマスといえば、2015年11月13日に発生したパリ同時多発テロの実行犯『イスラム国』へ宣戦布告したことが話題となっていますね！

今回、自らの信念を貫くためにイスラム国がとった無差別○人テロという名の”正義”。

この攻撃を受けて壊滅的な打撃と悲しみに直面したフランスに日本を初め、世界各国が支援を表明。

世界中がフランスの象徴とも言えるトリコロールの火を灯し、”Pray for paris”の言葉と共に立ち上がりました。

このテロで犠牲になられた方々に哀悼の意を示す共に卑劣なテロを憎む気持ちが世界中で燃えあがっています。

しかし、今回の無差別テロでその逆鱗に触れたのは一般市民だけではありませんでした。

かの国際的ハッカー集団『アノニマス』もイスラム国の非道のやり方に沈黙を破らざるを得なかったのです。

これはアノニマスがYoutubeに投稿した動画の中で語られたイスラム国への”宣戦布告”です。

この布告を持って争いの場は現実世界だけでなかくネット世界でも口火を切ったことになります。

11月17日現在、アノニマスがどのようなサイバー攻撃を仕掛けるかということは明らかにされていません。

しかし、彼らのサイバー攻撃が開始されれば、事態は混沌の様相を呈すことは間違いありません。

そのため、世界中も彼らの動向を見張っています。

果たしてこれほどの影響力を持つアノニマスとは一体・・・

今回は多くが謎に包まれた世界的なハッカー集団『アノニマス』について調べてみました！

アノニマスの意味とは？

アノニマスを象徴するものといえば、仮面ではないでしょうか？

彼らが公の場に姿を現す時は決まって例の仮面をつけています。

今や彼らのシンボルとして定着した仮面ですが、実は彼ら固有のものではありません。

元ネタは2006年に公開された映画『Vフォー・ヴェンデッタ』で一躍有名になったガイ・フォークスなのです。

公の場での彼らは常にこの仮面を身につけているため、素性はおろか顔さえも謎に包まれています。

なぜ彼らは仮面をつけているのでしょうか？

もちろん、反社会的な行動を取っているがゆえに自分自身の身を守るという理由もあります。

しかし、顔も名前も隠すことにはそれ以上の意味があったのです。

このことについて『Anonymous Japan』では次のように述べられています。

つまり、彼らが最も重視していることは「話す中身」だということです。

正体を明かさない、追求しないことで平等な発言力を保っているというわけです。

それゆえ、彼らの名前が『アノニマス』＝『匿名』なのです。

ちなみにアノニマスの仮面ですが、こちらはアマゾンで購入することが可能です。

ハッカー集団アノニマスとは？

前項で「アノニマスは2chのようなシステムを使っている」とご紹介しました。

実はアノニマスが誕生したきっかけは海外版2chと言われる画像掲示板『4Chan』なのです。

彼らは政治色が強い無政府主義的なハッカー（ハクティビスト）によって構成される国際的かつ反体制的なネットワークです。

彼らはいずれの派閥にも属さず、いついかなる時も自身の”正義”や”自由”の下に行動してきました。

そんなアノニマスの存在が広く知れ渡るようになったのが2008年のこと。

2008年1月21日、Youtubeに投稿した一本の動画がきっかけでした。

その動画がこちらです。

※都合により、動画は削除させていただきました。

『Mesaage to Scientology』というタイトルからも分かる通り、これは新興宗教『サイエントロジー』を糾弾するものです。

今日に至るまでアノニマスはあるスローガンを掲げて活動しています。

そして、そのスローガンが初めて語られたのがこの動画なのです。

Knowledge is free.（知識は自由／無料）

We are Anonymous.（我らはアノニマス）

We are Legion.（我らは軍団）

We do not forgive.（我らは許さない）

We do not forget.（我らは忘れない）

Expect us.（待っていろ）

この動画で語られた本スローガンは彼らの方向性を決定づけるものとなりました。

このスローガンの下、これまでに数々のサイバー攻撃を実行に移してきた彼らですが、アノニマスについて特筆すべき点がひとつあります。

それは組織にも関わらず、グループを統率する特定のリーダーがいないということです。

これまでサイエントロジーのウェブサイトやイスラム国関係者と疑われるTwitterアカウントにサイバー攻撃を仕掛けてきた彼らですが、これらのキャンペーンは特定の人間によって先導されていたわけではないのです。

確かにあるムーブメントが起こった時、そを牽引する人物によって周囲が扇動されることはあります。

しかし、ムーブメントの牽引者もリーダーという位置づけではなく、自然発生した結果に過ぎないのです。

このようにアノニマスは国際的な大組織であるにも関わらず、グループを取り仕切る特定の人間が存在しないことが最大の特徴です。

アノニマスに日本人はいる？

国際的な人的ネットワークを持つアノニマスですが、その名（匿名）の通り、その存在は多くが謎に包まれています。

そのため、アノニマスに在籍するメンバーの国籍や性別はもとより、人数すらも把握できていないのが現状です。

一説には「アノニマスには1000人以上のメンバーがいる」という情報も確認されましたが、実際の数字は誰にも分かりません。

恐らくはアノニマスメンバーすらも把握してないでしょう。

全てが謎のヴェールに包まれたアノニマスという組織ですが、果たして日本人のメンバーは存在するのでしょうか？

調査したところ、興味深い情報を発見しました。

それがFacebookに書き込まれた以下の情報です。

これはAnonymous JAPANが投稿したものですが、それには次のように書かれています。

「私たちは日本人のメンバーを少しずつ得ています。」

日本語が少々不自然なのは日本人ではないメンバーが書き込んでいるからでしょう。

この情報が本当ならば、アノニマスには日本人メンバーが在籍していることになります。

しかし、この情報が疑わしくなる事件が起きているのです。

それは2012年6月のこと。

2012年といえば、『私的違法ダウンロード刑罰化法案』の採否を巡って物議を醸した年でした。

アノニマスは表現の自由を侵すこの法案の危険性に抗議すべく日本にサイバー攻撃を仕掛けたことを覚えていますでしょうか？

その予告通り、財務省や自民党のウェブサイトをダウンさせましたが、ひとつミスを犯しました。

それは”霞ヶ関”を攻撃するつもりが、漢字を読み間違えて”霞ヶ浦”を攻撃したことです。

天才ハッカー集団と謳われるアノニマスの意外なドジっぷりが明らかになった今回の一件ですが、これに対し、彼らは次のようなメッセージを残しています。

前回同様、こちらの日本語も不自然であることが分かります。

もし、彼らの言うように組織の中に日本人メンバーがいるのであれば、今回の一件はその日本人に任せればよかったと思うのは私だけでしょうか 苦笑

これにより、アノニマスの中に日本人がいるかどうかは疑わしいと言えるでしょう。

アノニマスによるサイバー攻撃事例：萌えキャラ『ISISちゃん』とは？

数々のサイバー攻撃を繰り返してきたアノニマスですが、本項ではその一例をご紹介します。

2015年7月21日にイギリスのBBSは、アノニマスが日本で考案された萌えキャラ『ISISちゃん』（アイシスちゃん）の画像を使ってイスラム国支援者のTwitter活動を妨害していると報じました。

そのISISちゃんというのがこちらです。

このキャラクターが考案されたのは2chですが、そもそものきっかけは2015年1月に日本人ジャーナリスト、後藤健二さんら2人がイスラム国に拉○・拘○されたことでした。

これを受けて2chでは『ISISを萌え美少女化してイスラムの奴らに送りつけようずｗｗｗｗｗｗｗｗ』というスレッドが作成されます。

その中でISISちゃんという萌えキャラが生まれたのです。

BBCによれば、アノニマスはイスラム国関係者と疑われる全てのTwitterアカウントをリスト化したとのこと。

その数、なんと750以上。

イスラム国への妨害工作はこのアカウントを使って行われました。

その妨害方法は極めてシンプルでTwitter上で「ISIS」と検索するとISISちゃんの画像で画面が埋め尽くされるというもの。

今回のサイバー攻撃ですが、実は日本のネットユーザーも関わっていたのです。

まず、手順としてはアノニマスがリストアップしたTwitterアカウントにサイバー攻撃を加えます。

この攻撃を受けてイスラム国側は該当アカウントを放棄。

しかし、その放棄されたアカウントを日本のネットユーザーが再取得します。

この時には既に『ISISちゃんbot』なる専用botがTwitterに設置されていました。

このbotとは、機械による自動発言システムのこと。

特定の時間に自動ツイートするbotや特定のキーワードに反応するbotなどがあります。

先ほど「ISIS」で検索するとISISちゃんの画像で画面が埋め尽くされるという仕掛けはまさにこのbotを利用したのものなのです。

これにより、Twitterでは事実上「ISIS」というワードが使用不可能にまで追いやられ、結果としてイスラム国の宣伝活動が妨害されたというわけです。

そしてこちらが今回の一件で大活躍（？）を果たしたISISちゃんのプロフィールです。

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