【廃棄物処理法違反の罰則】北幸史(同志社エンタープライズ)、吉田多郎(コスモスビルメンテナンス)の顔写真や経歴は?

こんにちは。NALです！

今回は2016年1月19日に同志社大学で発覚した『廃棄物処理法違反』（無許可収集運搬）について取り上げます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

無許可収集運搬とは、市町村の許可を受けずに一般廃棄物を回収することを指します。

今回の一件で逮捕されたのは同志社大学の子会社『同志社エンタープライズ』の社長とその取引先である『コスモスビルメンテナンス』の代表者2名を含む計6人。

警察の調べによると、2人が代表を務める2社は市の収集運搬業の許可を得ていないにも関わらず、同志社大学今出川キャンパス内のゴミおよそ900kgを収集。
その後、伏見区にある市南部クリーンセンターへと運搬したとのこと。

両社の違反は無許可で一般廃棄物を収集・運搬したことですが、警察が逮捕にまで踏み切った裏には相応の理由があったのではないでしょうか？
しかし、無許可収集運搬のどこにそれほどの問題があるというのでしょう？

今回は計6人の逮捕者を出した『廃棄物処理法違反』（無許可収集運搬）について調べてみました！

北幸史（同志社エンタープライズ）と吉田多郎（コスモスビルメンテナンス）の顔写真や経歴は？

今回の一件で逮捕された6名のうち、2社の代表である2人については実名で報道されていました。

このことについて2016年1月19日に配信された『産経新聞』では次のように報じています。

このことから、今回の一件で逮捕された2人の人物像について調べてみました。

北幸史とは？

同志社大学の法人事務部長という肩書きを持ちながら、同大学の提携先である『同志社エンタープライズ』の社長を務める北幸史氏とは一体どんな人物なのでしょうか？

彼の人物像に触れる前に同志社エンタープライズについてご紹介します。
公式HPによれば、同社が設立したのは2005年12月22日のこと。

それ以来、同社は同志社大学の提携企業として共に歩み始めました。
HPでは同社について次のように説明しています。

同大学から100%の出資を受けて設立された会社であることから、同志社エンタープライズは提携企業というよりも子会社と呼ぶ方が適切かもしれません。

今回、無許可収集運搬が行われたのは同志社大学ですが、その取引先を見ると数多くの学校と提携しているようです。

廃棄物処理法違反である逮捕されたことから、同社の専門は廃棄物の収集・運搬と思われがちですが、これ以外にも業務を行っていることが判明しました。

HPによれば、同社の展開する事業は次の4つ。

・書籍／出版業

・各種保険業

・不動産仲介業

・飲食店事業

これらの総合事業を展開する会社が件の同志社エンタープライズなのです。
これほど多岐に渡る会社の代表を務める北氏とは一体どんな人物なのでしょうか？

調べてはみたものの、彼の経歴やプロフィール、顔写真といったものは一切公開されていませんでした。

しかし、同志社大学のHPでは記念式典に出席したの彼の様子が頻繁に紹介されています。
このことから、同大学内において彼は重要なポストを担っていたことが分かります。

吉田多郎とは？

前項の北氏に続いて実名で報道された吉田多郎氏ですが、彼は『コスモスビルメンテナンス』で代表取締役会長を務める人物でした。

公式HPによれば、同社は『キョーワファシリティーズ株式会社』の子会社であり、2002年12月12日に設立されました。

主な取引先を以下に引用します。

同志社エンタープライズと同様に同社も同志社大学以外にも幅広く提携していることが分かります。

同社の代表的な業務は以下の3つです。

・中央監視盤監視

・受変電点検

・空調機点検

つまり、同社の主な業務は電気工事業を始めとする建設業だということが分かります。

同社の会長を務める吉田氏ですが、彼についても詳しい経歴や顔写真などは公開されていないようです。

無許可収集運搬の目的は？

今回、同志社大学の施設内のゴミおよそ900kgを無許可で回収・運搬した2社ですが、そもそも無許可で回収することの問題点は一体何なのでしょうか？

この問題に対して環境省はHP上で次のように回答しています。

「廃棄物を無許可の廃棄物回収業者に引き渡すと、
法を守った適切な処理が確認できないため」

その一例として次のような問題が過去に報告されています。

・不法投棄

・不適正処理
⇒環境対策を無視した廃棄により、フロンガスや鉛などの有害物質が空気中に放出される。

・不適正な管理による火災

・法外な処理料金の請求

環境省によれば、無許可業者を理由する主な問題点がこの4つとなっています。
しかし、これらと同等に問題なのは個人情報の漏洩ではないでしょうか？

今回、無許可で回収されたのはキャンパス内の”紙くず”です。
それらには個人情報が記載された書類なども含まれていた可能性があります。

マイナンバーが実施されたことで世間が個人情報漏洩の問題に過敏になっている今、今回の問題は決して人ごとでは済まされないでしょ。

この一件に関しては事実関係が明らかになっていませんが、既に一部のネットユーザーからは「個人情報の売買が目的？」との声も挙がっています。

また、留意しておくべき点は今回の逮捕は、たまたま同志社大学の事例が発覚したに過ぎないということです。
つまり、2社が日常的にコンプライアンス違反をしていた可能性も否定できないのです。

もはや我々国民には個人情報などないのかもしれません。

廃棄物処理法違反（無許可収集運搬）の罰則は？

廃棄物処理法違反（無許可収集運搬）の罰則には大きな開きがあります。
以下はその一例です。

【30万円以下の罰金】

・帳簿備付け保存等義務違反
・報告義務違反
⇒廃棄物処理業者等が求められた報告をせず又は虚偽の報告をした

【2年以下の懲役、もしくは200万円以下の罰金又は併科】

・廃棄物の無確認輸出目的の収集･運搬

【3年以下の懲役、もしくは300万円以下の罰金又は併科】

・委託基準違反
・再委託基準違反
⇒受託した産業廃棄物の処理を他人に再委託した

【5年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金又は併科】

・無許可営業および不正手段による営業許可取得
・無許可業者への委託による違反
⇒無許可業者へ廃棄物の処理を委託した場合

今回のケースでは2社とも廃棄物処理業の認可を受けていないと報道されています。
つまり、両者の代表を務める2人への罰則は5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金が課せられることが予想されます。